新羅善神

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しんらぜんじん


画題

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解説

東洋画題綜覧

近江の園城寺(三井寺)の守護神で、又新羅明神とも呼ぶ、伝へ言ふ。同寺の中興智証大師が、仁寿天安の頃、唐に渡りその帰るさ、船中に老翁現はれ、告げて曰く、我は新羅善神なり和尚の仏法を受持して慈尊の出世に至らん間守護の為めに来れるなりと、大師帰朝して将来の法文を公家に納めた、此の時老翁また現はれ告げて曰く、日本に勝地あり、我先に其地を撰定したりと、大師即ち其地に伽藍を建立す、これが園城寺である、即ち伽藍の守護神として此神を祀つた、後に源頼義の子、義光、此神の社前に於て元服したので新羅三郎といふ、同寺に木造一躯と絹本着色の画像を蔵する、共に国宝に指定されてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)