天神記

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総合

■あらすじ

【初段】唐の使者裴文籍が来朝し、好文木を献ずる。道真は夢中に渡唐のことを語る。道真の学識名望をねたむ藤原時平は裴文籍を買収し、道真は唐帝に内通していると言わせる。 【二段目】藤原時平は道真を讒言、流罪とし、丞相を見送ったのは、寺子屋の子どもたち。その手に、梅の枝や松の枝。海上にて殺そうと計る。子を道真の御台に育てられ恩義のある時平の随身兼竹とその妻十六夜は、これを阻止しようとして、十六夜は海中にて射殺される。 【三段目】道真の配所。道真に仕える十六夜の父白太夫は、ならず者の息子荒藤太をさしおいて、道真を慕ってきた兼竹を娘小梅の婿にする。祝言の夜、姉娘十六夜が亡霊となって帰り、白太夫・兼竹に対面しての愁嘆。道真をつけねらう荒藤太を兼竹・十六夜が討つ。

十六夜(いざよい)の父白太夫(しらたゆう)は、代々菅家に仕え九州・大宰府に流された菅丞相(かんしょうじょう)に同行する。十六夜の兄荒藤太(あらとうた)は、丞相の暗殺を企みるが、十六夜が亡霊となって現れ討たれます。丞相が梅の木の下に逃れ、「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」という歌を詠むと、梅の花が咲いて丞相の姿を隠します。

【四段目】御台と若君菅秀才の筑紫への道行。道真は無実の罪をはらしたいと天拝山に登り、天に祈り雷神となる。天拝山の節事。道真、師の法性坊に勅にも参内せぬよう強要して、柘榴をかみ吐き、火焔を出す。 【五段目】 丞相の雷神は内裏(だいり)を襲い内裏に落雷。藤原時平(ふじわらのしへい)を2つに裂いて殺す。 そして、恨みが晴れて神の姿に変わる。