不動

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ふどう


画題

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解説

東洋画題綜覧

元禄十年五月江戸中村座の『兵根元曽我』の二番目の切に、初代団十郎の息九蔵(二代目団十郎)が山伏通力坊、実は不動明王の化身で現はれたのが歌舞伎十八番の不動の根元であるといふ、ついで元禄十六年四月江戸森田座の三升屋兵庫作『成田山分身不動』で、元祖団十郎の胎蔵界の不動、九蔵の金剛界の不動で、此の時九蔵は不動の秘芸を父から伝授されたといふ、元来初代団十郎は下総の武家の出身で、故郷の成田山の不動の信仰が厚く二代目も亦信心家であり、成田屋の家号も其処に由来してゐる。  (歌舞伎細見)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


不動明王の尊容をうつす、『国栖』『嵐山』の後シテ、蔵王権現には白頭を被りて現はれ、又宝生金剛の『檀風』や金剛喜多の『調伏曽我』には不動明王として赤頭に蔽はれて出る、面の型は他にも三四種ある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


ふどうみょうおう「不動明王」の略、またのうめん「能面」の名、その項(不動)を見よ。またかぶきじゅうはちばん「歌舞伎十八番」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)