名花十二客
めいかじゅうにかく
画題
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解説
画題辞典
宋の張敏叔十二花を以て十二客となし各々詩一章を賦す、即ち左の十二花是なり。牡丹(賞客)、梅(清客)、菊(壽客)、瑞香(佳客)、十香(素客)、蘭(幽客)、蓮(静客)、茶靡(雅客)、桂(仙客)、薔薇(野客)、菜莉(遠客)、芍薬(近客)、名花十友などと共に文人画の画題たり。
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
宋の張敏叔、十二花を以て十二客とし、各詩一章を賦すといふ。十二花左の通りである。 (蓬窓日録)
牡丹(貴客) 梅花(清客) 菊花(寿客) 瑞香(佳客)
丁香(素客) 蘭花(幽客) 蓮花(静客) 茶蘼(雅客)
桂花(仙客) 薔薇(野客) 茉莉(遠客) 芍薬(近客)
右の中、丁香といふのは、支那産の纒繞性の植物で、和名『ちやうじかつら』と呼ばれ、石竜藤の雅名がある。
南画家の好んで画くところ、作例少くない。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)