普化搖鈴

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ふけゆうれい


画題

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解説

画題辞典

銀州の普化禅師、盤山に真訣を受け。盤山順世の後、其地に行化す、或時に城市、或時に塚間、常に一鐸を振うて曰く「明頭來や明頭打、暗頭來や暗頭打、四方八而來や旋風打、虚空木や連架打」と、一日臨済師僧をして捉へしめく曰く總べて不恁麽に來る時如何、師曰く來日大悲院裡に在り、僧歸りて臨済に示めす、済曰く我従来この漢を疑看ず、凡そ人を見る高下となく皆鐸を振うて一声す、時人普化和尚と號す、或醫は鐸を人の耳邊に振ひ或は背を拊つ、回顧するものあれば手を延べて曰く我に一錢を与へよ、師曾つて闤闠に鐸を搖がし箇の吉處を求むるに不可得といふ、時に道悟あり問ふ、汝何の處に去らんとする、師曰く汝何れの處より來る、悟語なし、師去る、尚普化禪師の條を見よ。

(『画題辞典』斎藤隆三)