普化禪師

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ふけぜんし


画題

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解説

画題辞典

普化禪師は唐代の人、今は廢宗となりたる普化宗の開祖なり、その徒を薦僧といふ、何れの人なるを知らす、盤山寶積禪師の法嗣となり、遂に一宗を開く、行脚修行を一宗の規となす、居常城市に入リ又塚間に出て、鐸を振うて「明頭來、明頭打、暗頭來、暗頭打、四方八而來、旋風打、虚空來、連架打」と、克く明暗兩頭斷を坐斷し、明暗不到の處に徹底し、後始めて一枚の竹管を以て大法輪を轉ずるを以て本則となす、唐の成通の初、寂を示さんが為めに市中に人りて直綴を乞ひ、第四日に北門外に出て鐸を振ひて棺に入る。衆之を見るに蟬脱して姿なく、唯鐸声の遠く鳴りゆくを聞きしのみなりといふ、古來の名画左の如し。

宋梁楷筆(伊達伯爵旧蔵)

松花堂筆(白石村治氏所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)