「太平記」

提供:ArtWiki
2025年5月7日 (水) 09:00時点におけるWikiSysop (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

総合

太平記巻2「俊基朝臣再ビ関東下向ノ事」に、

「…イツカ我身ノ尾張ナル、熱田ノ八剣伏し拝ミ、塩干ニ今ヤ鳴海潟、傾く月ニ道見エテ、 明ケヌ暮レヌと行ク道ノ、末ハイヅクト遠江、浜名ノ橋ノ夕塩ニ、引ク人モ無キ捨小舟、 沈ミハテヌル身ニシアレバ、誰カ哀レト夕暮ノ、入リ逢ヒ鳴レバ今ハトテ、池田ノ宿に着キ給フ。」


「…元暦元年ノ頃カトヨ、重衡中将ノ東夷ノタメニ、囚ハレテ、コノ宿ニ着キ給ヒシニ、

東路ノ丹生ノ小屋ノイブセキニ古郷イカニ恋シカルラン

ト、長者ノ女ガ詠ミタリシ、ソノ古ノ哀レマデモ、思ヒ残サヌ涙ナリ。…」


とある。