「太平記」

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総合

太平記巻2「俊基朝臣再ビ関東下向ノ事」に、

「…イツカ我身ノ尾張ナル、熱田ノ八剣伏し拝ミ、塩干ニ今ヤ鳴海潟、傾く月ニ道見エテ、 明ケヌ暮レヌと行ク道ノ、末ハイヅクト遠江、浜名ノ橋ノ夕塩ニ、引ク人モ無キ捨小舟、 沈ミハテヌル身ニシアレバ、誰カ哀レト夕暮ノ、入リ逢ヒ鳴レバ今ハトテ、池田ノ宿に着キ給フ。」


「…元暦元年ノ頃カトヨ、重衡中将ノ東夷ノタメニ、囚ハレテ、コノ宿ニ着キ給ヒシニ、

東路ノ丹生ノ小屋ノイブセキニ古郷イカニ恋シカルラン

ト、長者ノ女ガ詠ミタリシ、ソノ古ノ哀レマデモ、思ヒ残サヌ涙ナリ。…」


とある。