高士観瀑
こうしかんばく
画題
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解説
画題辞典
高節の士の瀑布を観るの図にして、塵世を離れて自然の大観に対するさまを画とせるものなり。支那日本共に古くより之を好個の画題となす。一二の作例左の如し。
夏珪筆(赤星氏旧蔵)、戴文進筆(原富太郎氏所蔵)、狩野元信筆(団琢磨氏所蔵)、渡辺崋山筆(三河金子氏所蔵)
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
高士の岩に倚つて鞺鞳落下する飛瀑を観るの図、李白の如きよく観瀑を図せらる。
たき「滝」の項参照。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
高士が世塵を離れ、山中の名瀑を観、悠々自適するの図、古来描かるゝもの極めて多い。
戴文進筆 原富太郎氏蔵
狩野元信筆 団伊能氏蔵
渡辺崋山筆 波多野古渓氏旧蔵
長吉筆 伊達伯爵家旧蔵
宗祐筆 (重美) 岩崎男爵家蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)