初春狂言

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はつはるきょうげん


総合


歌舞伎

歌舞伎の正月興行のこと。春芝居とも。京阪では「二の替り」ともいう。 十一月の顔見世が終り、三度目の替り目になるので「二の替り」と呼ぶ。元旦が仕初式で二日が初日であったが、安政(1850)頃から初日は十五日以後となった。 江戸の初春狂言は吉例として曾我を書き入れる例となっていた。これは二世市川団十郎が宝永五年春中村座で「けいせい嵐曾我」を演じ大当りをしてからの慣習といわれる。 京阪では「二の替り」を顔見世以上の行事として、「けいせい」または「傾城」の文字を名題に入れる習慣があった。