李白観瀑
りはくくわんばく
画題
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解説
画題辞典
唐代の大詩人李太白が、四方に浮遊して自然の大観に接し、瀑布に臨みて詩懐を行るの境を図せるものなり、李白に就いて「李太白」の條参照すべし。李白観瀑を図せるもの二三の作例を擧ぐれに左の如し。
夏珪筆(赤星鐵馬氏旧蔵)
馬公顕筆(松平子爵所蔵)
岳翁筆(川崎芳太郎氏所蔵)
張瑞図筆(池田候爵旧蔵)
啓書記筆(原富太郎所蔵)
雪村筆(福岡子爵所蔵)
狩野玉楽筆(岩崎男爵所蔵)
緒方光琳筆(福岡子爵所蔵)
同 (佐藤男爵所蔵)
谷文晁筆(山下亀三郎氏旧蔵)
(『画題辞典』斎藤隆三)
東洋画題綜覧
望廬山瀑布水
日照香炉生紫煙、遥看瀑布挂長川、飛流直下三千尺、疑見銀河落九天。
李白観瀑は好画題として古来描かるゝもの極めて多い。
狩野探幽筆 『李白観瀑』 川崎男爵家旧蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
(李白行吟と)同じく李白が、瀑布に対して詩嚢を行るの図を画けるもの。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)