出打ち

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でうち


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歌舞伎

歌舞伎では幕切れや道具替りのとき、狂言方が舞台の蔭にいて拍子木を打つのであるが、江戸時代まではこの狂言方が、自身の姿を舞台にあらわして木を打った。これを出打ちという。 幕切れ近くになると舞台の上手に後向きにしゃがんでいて、きっかけが来るとすっと立ち上って、同時にチョーンと本を入れる。これは江戸時代を通じ明治の中頃まで行われた慣習だったが、現在は廃止され、特殊な場合―歌舞伎十八番などで古典的演出をとる場合にしか行われない。