たつまき
烈しい旋風の為めに海水が中天に巻きあげられ、桂の状を成して空に昇るもの、昔は竜の天へ昇るものと想像され、此の名がある。陸上では土沙を捲きあげることがあるが、絵に画かるゝのは海の竜巻である。
横山大観筆『生々流転』長巻の結末は此の竜巻が描かれてゐる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)