道行

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みちゆき


総合


歌舞伎

能楽では旅をしてゆく途中の光景、並に旅情とを叙した文体をいう。 歌舞伎では古くから一日の狂言中に、必ず舞踊を伴った簡単な道行をはさむ慣例であったが、のちには相愛の男女が連れ立って旅をする途中を舞踊化し、道行だけの一幕を見せるようになった。これは浄瑠璃の影響で、四段目には必ず道行があるし、また心中物の道行が歌舞伎の方に取り入れられて、道行の所作を見せるようになった。「義経千本桜」の吉野山など。