能にかかわる人

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総合

能にかかわる人は多様であるが、その中で、主に能の上演に特に関係する人について示しておこう。

演者・鑑賞者

のうが舞台芸能であり、一種の演劇であることは、そこに必ず「演者」が存在し、しかも原則としてそれを視聴する「鑑賞者」が存在することを意味する。能の上演とは、演者と鑑賞者との共同作業であると言ってもよいだろう。

現在では、プロの能の演者は、通常「能楽師のうがくし」と呼ばれる。

愛好者

そして、主に素人の鑑賞者の中から、能の稽古けいこを志望する人が出る場合がある。そのような人を、本コンテンツでは「能の愛好者のうのあいこうしゃ」と呼ぶ。

主催者・協賛者

また、実際の演能には、演者と鑑賞者のほかに、上演の企画及び実務を担当する「主催者」、上演の宣伝及び経済面に協力する「協賛者」がいる場合も多い。 主催者は、能楽堂のうがくどうなどが担当する場合がある。ただし、能楽師のうがくし自身が主催者であることも多く、能は演者とは別の主催者がいなければ上演できない性質のものではない。 協賛者は、報道関係の団体(新聞社・放送局)が受け持つことが多い。協賛者は各上演に必須のものではない。 なお、監督だけを行う人はなく、監督的な役割は、通常は熟練した能楽師が担う。