東坡解帯

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とうばかいたい


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那南唐軍雲居山の了元仏印禅師、一日学徒と共に入室すると、偶々蘇東坡が訪れて禅師の面前に立つた、師曰く、此間坐榻なし居士此に来つて何をかなすと、東坡曰く、暫し仏印の四大を借りて坐榻とせんと、師曰く、山僧に一問あり、居士若し道ふことを得ば請ふ座せ、道ひ得ずんば腰の玉帯子を輸せ、東坡欣然として請ふ坐せんと、師曰く適々来つて道ふ、暫く山僧の四大を借りて坐榻となさんと、然れど四大本空、五陰にあらず、居士如何の処に坐すと、東坡答ふること能はず、遂に玉帯を解く、師却て贈るに雲山の袃衣を以てした、東坡即ち偈を作つて曰く。

百千灯作一灯光、尽是恒沙妙王、是故東坡不敢惜借君四大作禅榻、病骨難堪玉帯囲、鈍根仍落箭鋒機、会当乞食歌姫院奪得雲山旧袖衣、此帯閲人如伝舎、流伝到我亦悠哉、錦袍錯落猶相称、乞与伴狂老万回。

東坡と仏印禅師を描けるものに、下村観山の『東坡先生』(日本美術院第六回展出品)がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


そとうば「蘇東坡」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)