彦山権現誓助剣

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ひこさんごんげんちかいのすけだち


歌舞伎

浄瑠璃、十一段、時代物。梅野下風・近松保蔵合作。天明六年(1786)竹本千太郎座。 試合の遺恨から吉岡一味斉を闇討した京極内匠を、毛谷村六助が仇を討つ事件を脚色した作。六助は宮本武蔵を、京極内匠は佐々木巌流を当てた作ともいう。今日上演されるのは九段目「毛谷村」だけ。 お園は父の敵内匠を探し歩いているうち、はからずも父の門弟で許嫁の六助の許を訪れる。そして父の殺された一部始終を物語り、六助に助太刀を頼む。六助は過日、親孝行のためと偽って自分に勝を譲らせた微塵弾正こそ、内匠の変名であることを知り、お園とともに仇討に出発する。 お園は大力で武芸に秀で、その上美人で魅力も十分にあるという、女武道の難しい役である。