宮本武蔵

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みやもとむさし


画題

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解説

東洋画題綜覧

二天と号す、神免二刀流の開祖として有名な人、名は政名(一に範高)幼名は官次郎また七之助、赤松氏の後裔、吉岡(一に神免また新免)無二斎の二男、故に無三四(武蔵)と称したといふ、加藤清正の家臣宮本武右衛門の養子となり、宮本氏を冒す、多芸にして諸般の武芸は更なり、書は懐素を学び行草をよくし、彫刻もまた仏像及び刀鍔目貫などを作つた、画は海北友雪に学び狩野の風格に雪舟の筆法を兼ね、よく観音、達磨、鍾馗等の図を作る、また稀に花鳥山水も画いた、田能村竹田之を評して曰く『筆法、雋穎、墨色沈酣、阿堵一点、奕々射人』と、また剣法を書法に応用し『筆法の鋭、刀法に減ぜず』と称した、正保二年五月病を以て熊本に歿す年六十四。  (大日本書画名家大鑑)

安田靫彦筆  『宮本武蔵』  第四回七絃会出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)