Z0677-053

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「小倉擬百人一首」53


【和歌】

右大将道綱母 なげきつゝひとりぬる夜のあくるまは いかに久しき物とかはしる

【余説】

夕霧が立る操は打掛の雪の松に見へ 喜左衛門が赤き心は紅絹裏の羽織にしらる 昔は黄金を散書き 今は紙子の反古染衣 浮世も狭き身 巾さへあはですぎにし一とせは千年隔し思ひなるべし 柳下亭種員筆記

【画中文字】藤屋伊左衛門

絵師:歌川国芳(一勇斎国芳画<芳桐印>)

改印:村田

彫工:房次郞


右大将道綱母は、「蜻蛉日記」の作者。夫は藤原兼家。 「拾遺集」には、詞書があり、「入道摂政まかりたりけるに門をおそくあけければ 立ちわづらひぬといひ出でて侍りければよみ出しける」とある。入道摂政は藤原兼家のこと。

【歌意】嘆きながらひとりでねる夜は、その明ける間の時間がいかに長いものであるか、あなたにはわかりますか。


藤屋伊左衛門は、「廓文章」に登場する主人公。その相方は扇屋夕霧。