龍安泉石

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りやうあんせんせき


画題

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解説

画題辞典

洛西花園村の北大雲山の麓に禪刹龍安寺あり.細川勝元の建立なり、その方丈の前庭に方百歩の地を画して低き土屏を続らし内には敷くに白砂を以てし一木一草を植ふることなく、唯大小十五個の石を配して自然の好趣を表にす、狭くして廣く廣くして狭く、一盆上の景の如くにして又瀬戸内海の廣きに遊ぶの思あらしむ、俗に称して虎の子波しといひ、相阿彌の作といひ又宗和の作と伝ふ、閑寂の禪境なり。第十一回の院展に川端龍子之を四曲昇風一双に収めて画き、題して龍安泉石といふ。

(『画題辞典』斎藤隆三)