鶯宿梅

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おうしゅくばい


画題

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解説

(分類:物語)


浮世絵百科


村上天皇(延長四(926)~康保四(967))の天暦(947~957)年間、紀貫之の娘の邸内にある美しい紅梅の木を取り寄せようと、天皇が使者を派遣した時、出迎えた娘は、「勅なればいともかしこし鶯の宿はと間はばいかが答へむ」という一首の和歌を詠じ奏上した。この即妙の機知に感心した天皇は、木を移し植えることをやめられた、という説話。浮世絵画題には江戸期にはあまり採られぬが、摺物には少し見かけ、また明治中期の歴史画復興の機運の生じた頃に作品をみる。

(『原色浮世絵百科大事典第四巻』鈴木重三)


画題辞典

鶯宿梅は梅の一種にして、花紅にして香高しという。初め村上天皇の時、紀貫之が娘の邸内の紅梅美しかりしかば、命じて之を取らしめんとせしに。貫之遺愛の樹なりとて、「勅なれはいともかしこし鶯の 宿はと問はゝ如何にこたへん」と詠みて奏したので、天皇叡感ありて遂に止め給ひしという。

円山応挙の画きたるものあり。

(『画題辞典』斎藤隆三)