鳥巣禅師

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ちょうかぜんじ


画題

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解説

画題辞典

鳥巣、字は道林、諱は円修、常に長松の蟠りて蓋の如くなれる上に坐せるが故に鳥巣と呼ばる、唐の穆宗の長慶元年白樂天杭州の刺史となり、来りて禅師を訪ふ、禅師松上に在り、白樂天曰く、禅師の住処甚だ危険なりと、師曰く太守の危険更に甚だしと、白樂天曰く、弟子位江山を鎮む、何の険か之れあらん、師曰く薪火相交り識浪停まず、険に非ずして何ぞやと、次いで又仏教の大意を問ふ、禅師答へて曰く、諸悪作す勿れ衆善行ふべしと、白樂天曰く、斯の如きは三歳の孩児も知ると、師曰く三歳の孩児之を知ると雖も八十の翁も行ひ難し云々、其の老師樹上座禅の図は古今屡々画家の筆端に上る所なり。

雪舟筆小品(岩崎男爵所蔵)、俵屋宗達筆(湯浅圭造氏所蔵)、近代の作例亦甚だ多し。

(『画題辞典』斎藤隆三)