鯉滝登り

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こいのたきのぼり


画題

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解説

東洋画題綜覧

竜門の鯉の意味で、古来図せらるゝところ少くないが、滝に登るは竜門のみでないとの説もある。

鯉の瀑布昇る事は竜門のみならず、いづくの山中にても懸流を上昇する事はままあるもののよし、但竜に変ずるか、変ぜぬか、眼前に見たる人なし、美濃と越前の境なる山中より尾の赤き鯉を時々送りおこせり、其土人是は、滝昇して竜になりそこなひし物にて候といふ、凡田舎人のいひ習し事は古諺によく合へるものなり。  (牧墨僊―一宵話)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)