馬頭観音

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ばとうかんのん


画題

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解説

画題辞典

馬頭観音、一に獅子無畏観世音ともいふ。頭に馬頭を戴き其の慈悲利益の深大なる、馬の唯水草を念じて四方に馳駆し、更に餘意なきが如きの意を表はす。摩訶止観は之を以て畜生道の能化者なりとし、獅子無畏観世音と名づく。京都醍醐寺の所蔵に作者不詳藤原時代の傑作あり。米国ポストン博物館にも亦同期の優品あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

一に獅子無畏観音といひ、頭上に馬頭を有し、その慈悲利益の甚大なること、馬の唯だ水草を念じて四方に駆馳し、更に他を顧ることなき意を寓す、又『摩訶止観』には之を畜生道の能化者としてゐる。その作としては

藤原時代馬頭観音像  醍醐三宝院蔵

が有名である。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


かんのん「観音」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)