香具山

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かぐやま


画題

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解説

東洋画題綜覧

大和国高市郡にある、(海抜一四八米突)大和三山の一で、今山辺の諸村を合せて香久山村と称す、天の香具山といふは、伊予風土記に、香山は天上よりこの国土に降りし山の伝説あるに基くものなるべく、万葉集壱巻の歌に取りよろふといふのは、大和の地形を取りすべて展望するに便なる意と思はれる、香山は畝火山よりは低いが、飛鳥地方をも合せ大和平野を展望するには絶好の地位に在る、香来山の宮は高市皇子の宮である、高山、香来山、芳来山、香山ともいふ。  (万葉地名考)

春過ぎて夏来にけらし白妙の衣乾したり天の香山

いにしへの事は知らねど我見ても久しくなりぬ天の香山

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)