頼豪阿闍梨

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らいごうあじゃり


画題

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解説

(分類:武者)

東洋画題綜覧

天台宗の僧で近江の園城寺に住す、伊賀守藤原有家の子で実相院法橋行円に従つて密乗を学び両部の秘奥四箇の大法通達せざるなく、白河天皇未だ皇子に在した時、頼豪に勅して皇子の降誕を祈祷せしめらる、そして験あれば望む所を叶へしめんとの事であつた。頼豪精励法を修し承保元年十二月十六日皇子御誕生あり、敦文親王是である。此に於て頼豪其賞として園城寺に大乗戒壇を設けられんことを願ふたが許されず、頼豪之を怨み呪咀の法を行ひ、己は応徳元年五月四日入寂す、年八十三、頼豪死後となつて山門の経疏を喰らはんとした伝説があり、これを骨子として馬琴は『頼豪阿闍梨怪鼠伝』を作つた。

小林清親筆  『頼豪阿闍梨』  阿川重郎氏蔵      

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)