霊雲観花

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れいうんくわんくわ


画題

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解説

画題辞典

霊雲観花、又霊雲桃華といふ。五燈會元にある禪宗公案の一なり、雲雲初め潙山にあり、因に桃華を見て悟道す、偈あり曰く「三十年來劒を尋ぬるの客、幾回か華落ち又枝を抽く、桃華を一見してより後、直に如今に至りく更に疑はず」、潙山偈を見て其の所悟を詰り、之に符契す,潙曰く緑より悟逹するものは永く退失するなし、善く之を護持せよと。霊雲に志勤禪師にして長慶大安の法嗣なり,霊雲観花を描きたるもの左の数點あり。啓書記筆(京都妙心寺々中霊雲院所蔵)狩野元信筆(東京帝室博物館所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

霊雲は志勤禅師のこと、霊雲観花は又霊雲桃華ともいふ禅宗公案の一である。

福州霊雲志勤禅師、本州長谿人也、初在潙山因桃華悟道、有偈曰、三十年来尋剣客、幾逢落葉幾抽枝、自従一見桃華後、直至如今便不疑、祐覧偈詰其所悟与之符契、祐曰、従縁悟達永無退失、善自護持、玄沙云、諦当敢保老兄猶未徹。  (伝灯録十一)

霊雲観花を画いた作

啓書記筆  京都妙心寺中霊雲院蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)