離騒

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りそう


画題

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解説

東洋画題綜覧

離騒経は屈原の作る処、屈原名は平、楚と同姓である、懐王に仕へて三閭大夫となる、三閭の職は王族の三姓、昭、屈、景といふを掌る、屈原よく賢良を率ゐ国士を励まし、王と政事を議し、よく職修まる、同列大夫上官靳尚これを妬み王に讒訴す、王之を信じて屈原を疎んじたので屈原憂心煩乱して此の『離騒』を作る、離は別であり、騒は愁、経は径である、放逐離別以て中心愁思猶ほ直径を以て君を風諌するを言ふのである、其文詩に依つて興を取り、類を引いて譬喩し善鳥香草を以て忠貞に配し、悪禽臭物を以て讒佞に比し、其詞温雅、其義皎朗、百風の君子其清香を慕ひ、其文采を嘉し、其不遇を哀しみ其志を閔まざるはない。  (漢王逸の序に因る)

その詩意を図したものに吉川霊華の作がある、第七回帝展出品である。      

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)