随身庭騎

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ずいじんていき


画題

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解説

東洋画題綜覧

随身とは近衛の舎人の兵仗を帯し、即ち弓箭帯剣して供奉するものをいふ、上皇にも供奉する、主上には十四人、摂政関白には十人、兵仗を賜へる大臣には八人、同納言、参議には六人、及大将には八人従ひ、又中将には四人、少将には二人、衛門、兵衛の督の四人、佐の二人などと小随身といふ、随身庭騎図は後鳥羽院に奉仕した随身九人と御馬とを白描により肖像風に描いたもので、徳川達孝伯の所蔵、中の一人、秦久則の傍に宝治元年院御随身と記されて年代が明になつてゐる、筆者は為家と伝へられてゐるが、製作年代から見ても信実説に近いと。

京都広田百豊氏も亦残欠を蔵す。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)