陳蒲鞋

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ちんほあい


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那の高僧、草鞋を作つて母を養つたといふことから此の名があり、その草鞋を作る処、道釈人物画として描かれ、蒲鞋図といふ。

睦州陳尊宿、諱道明、江南陳氏之後也、住観音院、常百余衆経数十載、学者叩激随問処答詞語峻険、既非循轍、故浅機之流往々嗤之唯玄学性敏者欽伏、由是諸方帰慕咸以尊宿称、後帰聞元  (今兜改率)

居房織蒲鞋以養母故有陳蒲鞋之号、巣冠入境師標大草履於城門、巣欲棄之竭力不能挙、歎曰睦州有大聖人舎城而去、遂逸擾攘。  (五灯会元四)

これを画くもの、一休禅師の作あり、前田侯爵家旧蔵で左の賛がある。

麁茶淡飯奈飢腸、蒲葉半彫秋興長、衲子家風零落恨、薄衣還楽五更霜。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)