阿新

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くまわか


画題

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解説

画題辞典

阿新丸は日野資朝の子なり。後醍醐天皇の朝、資朝北条氏の討滅を図りて事露われ、佐渡に流されしが、守護本間山城入道の為めに殺さる。此時阿新年十三、父を見んと欲して佐渡に至る。山城阻みて見るを許さず、阿新憤恨、夜に乗じて、山城が館に闖入して山城を殺し、遁れて港に出づ途に修験の僧に逢う、阿新之を語りて共に走らんと請ふ。已に港に至れば舟は将に帆を張つて港を出づ、修験者之に請ふ、舟子肯んぜず、修験者怒って呪を唱え風を祈る、逆風遽に起り、舟港内に入る、舟子大に謝し、二人を拉して発す、本間の兵来り迫れども已に及ばざりしという。謡曲に「檀風」あり、この事を叙せり、歴史画教訓画として画かるゝ少しとせず。

(『画題辞典』斎藤隆三)

前賢故実

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(『前賢故実』)