阿古屋

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(日本国語大辞典より)

平景清の寵を受けた京都五条坂の遊女。

近松門左衛門作「出世景清」や文耕堂長谷川千四合作「壇浦兜軍記」などに登場する。

特に後者の三段目の琴責めの場は有名。


(広辞苑より)

浄瑠璃・歌舞伎で平景清の愛人とされる清水坂の遊女の名。

「出世景清」「壇浦兜軍記」などに登場。

景清の行方を詮議される「琴責」が、有名。


歌舞伎の阿古屋(あこや) 参考「歌舞伎名作事典」演劇出版社 小宮暁子 1996年8月10日

『壇浦兜軍記』。享保四年秋竹本座初演の、文耕堂・長谷川千四合作。

その三段目の琴・三味線・胡弓を使っての責め場から俗称『阿古屋の琴責』

近松の『出世景清』の改作ともいうべき作で、源平争いを題材としている五段物。 悪七兵衛景清は源氏に滅ぼされた平家の仇を討とうと頼朝をつけねらう。 景清の愛人、五条坂の遊女阿古屋は景清の子を身ごもっているが、景清の行方を知っているとして捕えられ問注所に引き出される。 役人の岩永左衛門は拷問して景清の行方を白状させようとするが、畠山重忠は阿古屋に三曲(琴、三味線、胡弓)を演奏させ、その音色が乱れていないのは、真実行方を知らないものと認め釈放する。その後景清は大工となって長浜の普請場に入り込み、かつて錣引(しころびき)をした箕尾谷(みのおや)と争うが、阿古屋に箕尾谷が実弟であることを明かす。景清の真情を知った箕尾谷は阿古屋の将来を引受ける。景清は名のり出て牢に入れられるが、岩永の当番の日に牢破りをし、やがて両目をえぐりとり、阿古屋に手をひかれて戻ってくる。頼朝は景清の恩を忘れない心を賞で、日向勾当(こうとう)の官をさずけ、平家の事を琵琶に語ってすごせと西下させる。



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