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おさ。 中世及び近世の猿楽座の構成員で、長老役者を指して言う。長は、翁猿楽を専門に演じ、特に翁役だけを専門に演じる役者であった。猿楽座は本来、翁猿楽を上演するための組織で、長はその頂点に立つ存在であった。能は元来、翁猿楽が演じられた後の余興として演じられるものだったのである。

しかし観阿弥による今熊野猿楽以来、座の大夫が翁を演じることが通例になると、長はその職能を奪われた形になった。しかし、能の大成期以前から猿楽が行われていた興福寺薪猿楽や春日大社の若宮祭(春日若宮御祭)では、大夫が翁を舞うことは幕末まで認められず、長及びその後身である年預が翁を舞った。