郭文遊山

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かくぶんゆうざん


画題

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解説

画題辞典

晋の郭文、字は文挙、少より山水を愛し、隠遯を志して毎日山中に遊び、父母死するも妻を娶らず、名山に歴遊す。西晋の末、洛陽陥るや、入用の品を歩擔して呉興余抗の山中窮谷無人の地に入り、木に倚り草を台として居る。独宿十余年、猛獣の害を受けず、常に鹿裘葛布を蔽ひ、酒を飲まず、肉を食わず、全く無為寂莫を楽しみとせり。王導その高潔を聞き、召して師友の交をなし、己れの園中に置きしも、七年の間一たびも園外に出でずという。後臨安に逃れ、復草屋を山中に結び、無為に安んじたりという。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

晋の郭文、字は文挙、少時から山水を愛し毎に山中に遊び、父母死するも娶らず、名山を歴遊す、西晋の末、洛陽陥るや、纔かに身辺の調度を担つて呉興余抗の山に入り十余年山中の生活を営み悠々自適す、王導その高潔を聞き召すも応ぜず、一生をその山中に送つた、その悠々として山谷を跋渉する処好個の画題として撰まる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)