那智瀧

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なちのたき


画題

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解説

画題辞典

那智の瀧は、紀伊国東牟婁郡那智山中にある大小数十の瀧の総称にして、その数四十八瀧ありと雖も、最も名高きは一の瀧なり、高さ八十四丈、大石多き所に落下することゝて、瀧壷というべき淵なし、壮観極りなし。

山ふかみ雲よりおつる瀧の瀬の あたりの雨ははるゝ日もなし(頓阿法師)

古く神秘視されたることゝて図せらるゝ所多し、

根津嘉一郎氏所蔵(旧赤星氏所蔵) 伝金岡筆

というは鎌倉頃の作なるべけれども、倭画の名品と挙げらるゝものなり、其他にては

狩野探幽筆日本十二景の内(大河内子爵所蔵)、

野呂介石筆(波多野承五郎氏旧蔵)、

司馬江漢筆(備中木山寺所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)