道臣命

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みちのおみのみこと


画題

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解説

(分類:武者)

前賢故実

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初名は日臣という。高皇産霊尊の五世孫、天押日命の後胤である。神武天皇の東征の時、中州へ進軍する途中、山路が険しいことに加えて、ほかに道がなかった。道臣は霊鳥の向かうのを仰ぎ見ながら追い掛けた。そして官軍がついに菟田の下県に辿り着けた。そこに猾という兄弟がいる。兄猾は、秘密の仕掛を設けた新宮を造り、天皇を新宮へ誘い、天皇を殺すことを企んだ。道臣はすぐに兄猾の陰謀に気づき、「汝が造った家に、汝が自ら中に入って見せてください」と大いに怒って責め付け、太刀の柄を握り、弓を引絞り追い込むと、兄猾は仕方なく自分の作った罠に打たれて死んだ。天皇は「汝の智勇と導きの功を誉め讃えて、道臣の名を賜る。」との詔を下した。

道臣撃八十梟師歌曰

おさかの おほむろやに ひとさはに いりをりとも ひとさはに きいりをりとも みつみつし くめのこらか くふつつい いしつついもち うちてしやまむ

(『前賢故実』)