讃岐永直
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さぬきの ながなお
画題
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解説
前賢故実
讃岐の人。若くして大学に入り、律令を好んで読んでいた。非常に聡明で、耳に入ったすべての言葉をすぐに暗誦できたほど。明法博士、大判事を務めていた。老齢を理由に退官を朝廷に乞い、認められてからは家で療養していた。其頃、朝廷より「明法博士が律令の師範であるため、諸学生を永直の邸宅へ行かせ、法律の正しい解説を永直に教授していただくべきだ。」という詔が下された。永直は家で静養しながら、学生たちを指導していた。講義がすべて終った日に、式部省が永直の邸宅で宴席を設け、祝いのために来た法律に携わる人々は一堂に会した。貞観初年、永直は從五位下を叙せられ、同四年に亡くなり、享年八十歳。
(『前賢故実』)