護花鈴

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ごかれい


画題

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解説

画題辞典

唐の玄宗皇帝楊貴妃と観花の宴を張りし時、鳥の為めに花上綱を張り鈴を懸けたりという、之を護花鈴という。本朝にては太閤秀吉醍醐の花見の時にこの風流あり、

近く今村紫紅図あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

花の間に鈴をつけたる紅の紐を張りめぐらし、鳥を追ふたといふ、そのもとは支那であるが、日本でも豊太閤、醍醐の花見にこれを用ひたといはれる。

天宝遺事に曰、寧王春時紅の糸を紉ひて縄となし金鈴に綴り、花の梢に繋ぎ烏鵲の翔り集ることあれば、園吏をして製せしめたる鈴の索を以て之を驚す、護花鈴と号す。  (俳諧年浪草)

これを画いたものに今村紫紅の作がある。(第五回文展出品)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)