行基菩薩

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ぎょうぎぼさつ


画題

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解説

画題辞典

僧行基、和泉の人、法相宗の僧なり。天智天皇七年に生る、十五歳、大和薬師寺に投じ、新羅の僧慧基に就きて瑜伽唯識論を学び、後生駒山に隠栖す。次いで諸国を遊化し、険難を坦にし、流に架し路を修む、又荒蕪の耕墾すべきを説き、渠池を穿ち堤塘を築くを勧むるなど、功績頗る多く、人民皆之を仰ぐ。又寺を創むること京畿に於て四十九寺あり、聖武天皇最も之に敬事し、天平七年大僧正となす。大僧正任官の初めなり、二十一年天皇及皇后菩薩戒を受く、因て大菩薩の号を賜わる、二月二日菅原寺東南院に寂す、年八十二。其像備中法眼寺守の作、唐招提寺にあり。外に、行基菩薩行状絵伝三幅(和泉家原寺所蔵)あり、国宝なり。

(『画題辞典』斎藤隆三)