藻苅船

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もかりぶね


画題

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解説

東洋画題綜覧

や池に乏べて藻を苅る小舟のこと、その悠々として水上を漕ぎゆき、苅藻を積む風情に趣きがあるので、絵にも画かれ又歌にも詠ぜられてゐる。

藻苅船沖漕ぎくらし妹が鳥かたみの浦に田鶴かける見ゆ      (万葉集七)

藻苅舟いまぞなぎさに来よすなるみきはの田鶴のこゑさわぐなり  (拾遺集)

なほ絵画の方では、『藻苅る』を『儲かる』に通はせ縁喜を祝て図せらるゝ場合もある。

松花堂筆  恩賜京都博物館蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)