藤原長良

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ふじわらの ながら


画題

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解説

前賢故実

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贈太政大臣冬嗣の長男。志や節操が高潔で情け深くて、貴賎を問わず人々は長良を敬慕していた。弘仁末、昇殿が許された。長良は、当時の皇太子(後の仁明天皇)と仲が良くて、昼夜一緒に遊んだり弓矢の練習をしたりした。普段着のままでの近侍を許されたが、長良は礼装を守り失礼なことをしなかった。はじめは從五位下を叙せられ、顕職を歴任してから権中納言に昇進、從二位を叙せられた。嘉祥三年、帝が崩御した時、長良は帝を追慕して哀哭し、それから肉食を食べないようにした。斉衡三年薨去、享年五十五歳。

(『前賢故実』)