藤原真楯

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ふじわらの またて


画題

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解説

前賢故実

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度量が大きくて、帝を補佐する才能と人格があった。官職を勤めていたときは、公平且つ清廉で、私利私欲で仕事をしなかった。聖武天皇に大いに寵愛されて、従兄弟の仲麻呂が真楯の才能を妬んでいた。真楯は仲麻呂の心が読めて、病があると称して家に篭もっていた。典籍に対しては熟知していた。久しぶりに、大和守に任ぜられ、正三位大納言まで累進し、式部卿を兼任していた。享年五十二歳。大臣としての形式で葬儀が行われた。

梅の歌二首

妹が家に 咲きたる梅の いつもいつも 成りなむ時に 事は定めむ

妹が家に 咲きたる花の 梅の花 実にし成りなば かもかくもせむ

(『前賢故実』)