藤原忠文

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ふじわらの ただふみ


画題

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解説

(分類:武者)

前賢故実

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参議の枝良の子。正四位下にまで累進し、参議を務め、のち民部卿を兼任した。天慶中、平将門が坂東で謀叛を起こしたので、忠文は征東将軍に任命された。勅命が来た時、忠文は食事を始めたところだったが、箸を投捨て立上った。さらに、朝から節刀を受け取り、家に帰らずそのまま出発したという。忠文はかつて近衛司を務めていた時、職責を果たし気を緩めたことがなかった。宿直の時はいつも寝ずにして、必ず御厩の馬を連出し枕元に立たせ、「一晩中馬が食べ物を咀嚼する音がするので、目が覚めやすい。」と話していたという。その豪快さを窺うことが出来る。

(『前賢故実』)