藤原利仁

提供: ArtWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

ふじわらの としひと


画題

画像(Open)


解説

前賢故実

sakBK01-0080-09_14.jpg

左大臣魚名の六世の孫。勇敢且つ沈着で智慧もあり、たくましくてすばしこい身体を持ち、兵器に通暁していた。延喜十二年、下野国高坐山にある山賊蔵宗、蔵安らは、千余りの賊を集め、郡や邑を侵し、国に納める貢調を略奪した。朝廷は賊の討伐を利仁に命じた。利仁は現地に到着すると、兵士たちに橇を造らせたが、時節が盛夏だったので、みんなは利仁の考えを理解できなかった。ある日の夜、大雪が降ると、利仁は兵士らを連れて賊の軍営を襲撃し、ほとんどの賊を殲滅した。これにより利仁は、威名が轟かされ鎮守府将軍を拝すことになった。

(『前賢故実』)