藤原利仁
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ふじわらの としひと
画題
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解説
前賢故実
左大臣魚名の六世の孫。勇敢且つ沈着で智慧もあり、たくましくてすばしこい身体を持ち、兵器に通暁していた。延喜十二年、下野国高坐山にある山賊蔵宗、蔵安らは、千余りの賊を集め、郡や邑を侵し、国に納める貢調を略奪した。朝廷は賊の討伐を利仁に命じた。利仁は現地に到着すると、兵士たちに橇を造らせたが、時節が盛夏だったので、みんなは利仁の考えを理解できなかった。ある日の夜、大雪が降ると、利仁は兵士らを連れて賊の軍営を襲撃し、ほとんどの賊を殲滅した。これにより利仁は、威名が轟かされ鎮守府将軍を拝すことになった。
(『前賢故実』)