華厳の滝
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けごんのたき
画題
画像（Open）
解説
東洋画題綜覧
名瀑と称せらるゝもの先づ華厳を第一とする、鏡のやうな中禅寺湖から鞺鞳落下すること七十二丈、真に天下の壮観であり、その大谷川の源をなす処、般若、方等、阿厳、華厳と進んで中禅に至る、その命名の妙驚嘆に値するものがある。
華巌瀑布歌 小野湖山
晃山勝概甲天下、華厳瀑布冠晃山、偉哉造物工夫作巌壑、更作大糊匯其間、湖欠一隅如天欠、水勢奔飛大瀑懸、一落千丈又万丈、怒号轗地雷霆闐、是水非水雪非雪、乱為珠玉散為煙、山日倒射渓風激、使人耳聾目眩胆寒、壮則如孟軻道養之気貫天地今古、快則如項羽鉅鹿之戦殲人馬万千、不数廬岳天台勝、断為宇内真大観、嗚呼謫仙逝矣仙方絶、欲敢題詩原厚顔、我聞仏有諸宗華厳居第一、乃以名瀑非偶然。
華厳滝を描けるもの少からず、横山大観、下村観山共に名作あり、川端竜子亦之を描く。
（『東洋画題綜覧』金井紫雲）