菅原古人
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すがわらの ふるひと
画題
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解説
前賢故実
阿波守宇庭の子。本来の姓は土師。天応元年、從五位下を授けられ、遠江介を務めていた。同族の道長等十五人とともに上奏して、居住地の地名菅原邑にちなんで、姓を土師から菅原へ変えたいと願い出た。朝廷にこの願いを許された。古人は儒家の道徳を守り、欲にとらわれたり、流俗に合わせたことがなかった。亡くなった後、家に余財がなく、子息らが苦寒な生活に陥った。延暦中、古人の侍読としての労を賞され、四人の息子に衣服および食糧を支給し、父古人のように学問を修することを命じた。学問料の給付はここから始ったと思う。
(『前賢故実』)