范文正公

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はんぶんせいこう


画題

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解説

画題辞典

范文正公は宋代の賢臣なり、名は仲淹。字は希文、蘇州の人なり、幼少父を失ひ、苦学して進士第に登り、広徳軍司理参事より、累進して吏部員外となり開封府に知す、時に呂夷簡事たりしが、その日に忤ひて貶せらる、後復召されて参知政事となりしも、再び反対派の陥る所となりて青州に徒り病みて卒す、年六十四なり、兵部尚書を贈り文正と諡せらる、公最も文章に長ず、岳陽楼記はその記する所にして最も有名なるものなり、常に曰く士は天下の憂に先ちて憂ひ、天下の楽みに後れて楽しむべしと、後代の格言となる、公を画くもの井上侯爵所蔵に博趙子昂の筆あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)