芦雁

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ろがん


画題

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解説

東洋画題綜覧

秋も末になつて芦荻の穂悉くほほけて微風に絮を散らす頃、は北の国から渡つて来る、蓋し芦と雁とは好個の対照である、芦雁の画題は、花鳥画中極めて重要な地位を占めてゐる、漢詩にもこれがある。

     芦雁       明 王沢

拍天煙水接瀟湘、芦葦秋風葉々涼、何処漁郎夜吹笛、雁群驚起不成行。

     題芦雁図     明 胡奎

草々書空不作行、相呼相喚過衡陽、芦花月冷応無夢、啄尽寒沙一夜霜。

芦雁には名作少くない、主なもの左の通り

林良筆    細川侯爵家蔵

狩野元信筆  黒田侯爵家蔵

宮本二天筆  細川侯爵家蔵

狩野元信筆  京都南禅寺蔵

望玉蟾筆   同 相国寺蔵

呂紀筆    紀州徳川家旧蔵

雪舟筆    越前松平家蔵

狩野永徳筆  島津公爵家蔵

牧谿筆    杉浦伯爵家旧蔵

恵崇筆    佐竹侯爵家旧蔵

周文筆    井上侯爵家蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


がん「」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)