舞妓

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まいこ


画題

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解説

画題辞典

まひこは京都の雛奴なり、年十二三歳より十六七歳に至る、髪は装飾多き舞子髷に衣裳の美を纏ひ袖は長く垂れて地に接せんとし、だらりと結ばれたる帯は兩端長く垂れて背面の美を現す、艶麗無比優美競ふべきものなし、又古都第一の景物とすべし、古く絵に図されたるもの多し、円山応挙など屢々之を描く、近くは竹内栖鳳が「アレ夕立」も舞妓の舞踊姿なり、又院展に出されし速水御舟が絵は徹底的の客親描写に據りたるもの一時批評界の問題たり、土田麥僊が装飾風に扱ふて京都の情緒を表現せる亦特獨の妙あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

舞を舞ふ少妓といふことであるが、関東では雛妓に作り、京都では舞妓と呼ぶ、十二三歳から十五六歳までで、髪は所謂舞妓髷で艶麗極りなく、帯の結び方に特長あり、だらりと後ろに垂るゝやうに締めるので、『だらりの帯』といふ、絵に画かるゝ所最も多く、竹内栖鳳は、舞妓の四季山姥山廻りの件を舞子姿を写して『アレ夕立に』と題し、又、土田麦僊には『三人の舞妓』『舞妓林泉』など、舞妓を描いた作殊に多い。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


ぶぎ「舞妓」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)