竜田川

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たつたがわ


画題

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解説

東洋画題綜覧

紅葉の名所、大和国生駒郡竜田町の西を繞つて更に南に向つて流れ大和川に注ぐ、法隆寺から南西二十七町ほどの所である。両岸槭樹多く、殊に竜田橋あたりが中心で、秋の紅葉は宛ら錦織りなす如くである。程近く竜田神社あつて五穀豊穣の神を祀る、古くから知られた紅葉の名所で、平群川とも神南備川ともいふ。

昔男、みこたちのせうえうし玉ふ時に詣でて、たつた川のほとりにて

ちはやふる神代もきかずたつた川からくれなゐに水くゞるとは  (伊勢物語)

竜田川の歌

竜田川もみぢみだれてなかるめりわたらは錦中や絶えなむ   読人しらず(古今)

たつ田川もみぢはながる神なひのみむろの山に時雨ふるらむ  読人しらず(同)

竜田川を画ける作。

無款     竜田川屏風   根津美術館蔵

狩野探幽筆          川崎男爵家旧蔵

狩野常信筆          牧野子爵家蔵

狩野探信筆          東京帝室博物館蔵

宇喜多可為筆         藤田男爵家蔵

西川祐信筆          桑原羊次郎氏蔵

菱田春草筆          宮田家旧蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)